トート
ではマイル報告です。加算以外はとくに動きはないのでサクサクッといきます。
ANAマイル | JALマイル | |
---|---|---|
3月保有数 | 277,075 | 131,400 |
2月保有数 | 240,885 | 110,400 |
3月獲得数 | +36,190 | +21,000 |
3月利用数 | 0 | 0 |
前月比 | +36,190 | +21,000 |
累計 | 651,148(14ヶ月目) | 131,400(6ヶ月目) |
ANAはいつもどおり36,000マイル追加で、JALは21,000マイルの追加。JALは13万マイルまできました。「年間24万JALマイルの貯め方」と題した記事をアップしたのは昨年の秋のことです。それから半年が過ぎ、順調に毎月2万マイルを重ねて、ここまでやってきました。
こちらの記事に書いたとおり、JALマイルの使い道として、おそらくはもっともお得であろうエミレーツ航空のファーストクラス特典航空券を発行する計画が、現実のものとして見えてきました。このJALマイレージの裏技的利用法のなにが優れているのか、あらためて言えば、「通常よりもはるかにお得にエミレーツ航空のファーストクラス特典航空券を発券できてしまう」ことにつきます。
具体的には、たとえばドバイ-ニューヨーク往復を見てみましょう。
目次
・エミレーツ航空スカイワーズ・マイル利用
片道 136,250マイル
往復 272,500マイル
・JALマイル利用
往復 135,000マイル
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上記記事で提案したルートは、次のようなものでした。
バンコク-ドバイ-ミラン-ニューヨーク-ドバイ-バンコク
すべての区間において、現在の空の旅としては最高峰の設備と見なされるエアバスA380のファーストクラスを利用できることから、この路線を選びました。また、ぎりぎりで20,000区間マイルを下回ることによって、特典発行に必要なJALマイレージを抑えているのが特徴です。バンコク発となっているのは、記事を書いた時点で、日本発の便にはA380がなかったからです。
上記記事を書いてから6ヶ月ほど経ちましたが、その後、大きな変化がふたつありました。
- A380が成田に就航
- アメリカ政府による電子機器機内持ち込み禁止エアラインにエミレーツ航空が該当
一つ目はとても喜ばしいのですが、二点目は痛すぎますよね。最終目的地がニューヨークですから、当然、この規制にひっかかってしまいます。まぁ、わたしは旅先までノートPCや一眼デジカメなどを持っていくつもりはないので、基本的には影響がないはずですが、トランプ政権のことですから、次にどんな大統領令を発するかわかりません。
てるみくらぶの例ではないですが、ドバイに着いたあとで、「UAE発の航空便はアメリカに入国禁止!」なんて事態が待っていないとも限りません。それと、これは完全に個人的な事情ですが、ニューヨークへは正規の格安JALファーストクラス・チケットで訪れることがすでに決まっています。
こうした事情から、アメリカ合衆国を外した上で、あらためて良さそうなルートについて考案してみました。せっかくのエミレーツ航空ファーストクラスですから、ドバイに立ち寄ることは必須としました。
当初のプランのうち、ミラノ-ニューヨークは以遠権を使っており、ヨーロッパでストップオーバーできるのが魅力だったのですが、仕方がないですね。日本から見て、ドバイ以西でストップオーバーできるA380就航路線は、ミラノ以外にありません。オセアニア方面であれば、エミレーツの以遠権路線はたくさんあるのですが。
以遠権とは?
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たとえば、今話題にしているエミレーツの次のルート。
ドバイ→ミラノ→ニューヨーク
このミラノ→ニューヨークが以遠権区間となります。
ドバイのエアラインであるエミレーツ航空が自国発着分しか座席を販売できない場合、経由地のミラノで降りた乗客の席が、ミラノ→ニューヨーク間では空席となり、無駄になってしまいます。それではもったいないので、ミラノ→ニューヨーク間の席は、別途販売できるようになっているんですね。以遠権がないと、そのような運用は認められず、あくまで自国発着分しか販売できないんです。
今回はJALマイルで特典航空券を発券する話なのであまり関係ありませんが、有償航空券の場合、以遠権部分は本来のルートの従属的位置付けであるため、値段がかなり手頃になることが多いです。
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ニースからモナコへヘリコプターで送ってもらっちゃおう
ついでに、3つ目のニュースとして、プチ・ヨーロッパ情報。2017年7月1日から、ドバイ-ニース路線にA380が投入されます。エミレーツのファーストクラスを利用すると、発着地・到着地ともに無料でリムジン・サービスが付くのは有名なのですが、なんとニースではさらに、ヘリコプターでモナコまで運んでもらえるそうです。
モナコの街は海沿いの崖へばりつくように広がっていますから、空からの眺めは格別だと思います。クルーザーやヨットはもとより、F1モナコ・グランプリのローズ・ヘアピンなども上から確認できたら楽しいでしょうね。
ただリムジン・サービスは特典航空券利用時には基本的に使えないので、ヘリコプターもどうなるか、JALマイルで行く場合には微妙かもしれません。
JAL/エミレーツ特典① ひたすら遠くへ! 南米大陸を目指す
まず考えたのはとにかく遠くへ!というプラン。
往路 成田-ドバイ-リオ・デ・ジャネイロ-ブエノスアイレス-
復路 ブエノスアイレス-リオ・デ・ジャネイロ-ドバイ-成田
総区間マイル 27,172
必要JALマイル 250,000
日本からの距離で計ると、南米大陸がもっとも遠くに位置しています。地球の真裏ですからね。ブラジルのリオとアルゼンチンの首都ブエノスアイレスを巡る旅行はとても魅力的です。
残念な点があるとすれば、ドバイ-リオ間はボーイング777ERになることでしょうか。ドバイからA380が就航しているブラジルの首都サンパウロだと、ブエノスアイレスには乗り継ぎができません。
その意味では、あくまでA380を重視するなら、以下のプランもありですね。
片道 成田-ドバイ-サンパウロ-ドバイ-ソウル
区間マイル 24,352
必要JALマイル 200,000
このフライト・プランの良いところは、成田発・ソウル着とすることで、25,000区間マイルを下回り、必要マイルを抑えている点です。片道ルートになりますが、これが発券可能かどうかは、正直やってみなければ分かりません(笑)。ダメだったら素直に成田発着か、ソウル発着にするのが良いと思います。
JAL/エミレーツ特典プラン② A380ファーストクラスで行くヨーロッパ
往路 ソウル-ドバイ-プラハ
復路 プラハ-ドバイ-ソウル
区間マイル 13,960
必要JALマイル 135,000
JALの提携航空会社特典航空券では、14,000区間マイルを超えると必要マイルが155,000と値上がりするのですが、成田発ドバイ経由でヨーロッパを目指すと、どうしても14,000マイルを超えてしまいます。ソウル発着にしてそれを下回り、なおかつ一番遠方に位置するのが、チェコのプラハでした。これなら、わたしの今の手持ちマイルで発券可能です。
ソウル-ドバイだけでなく、ドバイ-プラハもA380が就航しているところがポイント高いです。プラハはふつうに行ってみたいです。大いに惹かれます。
JAL/エミレーツ特典プラン③ アフリカを目指す
ケニヤでサファリ
片道 成田-ドバイ-ナイロビ-ドバイ-ソウル
区間マイル 13,560
必要JALマイル 135,000
似たようなパターンのアフリカ版がナイロビ行きです。ケニヤのマサイマラ国立公園、行ってみたいですね~。ただ、ドバイ-ナイロビ間はA380ではないのが残念なところ。
アフリカ大陸内の以遠権を使って世界遺産を巡る
往路 成田-ドバイ-ルサカ-ハラレ
復路 ハラレ-ルサカ-ドバイ-成田
区間マイル 17,392
必要JALマイル 155,000
どこ?という声が聞こえますが、ルサカはザンビア、ハラレはジンバブエの首都です。とくにジンバブエのヴィクトリア・フォールとグレート・ジンバブエは一度観てみたいと思っているので、魅力的です。どちらも世界遺産で、グレート・ジンバブエは、現地人が作ったものだと植民地時代の白人がなかなか認めようとしなかったことで有名です。
ただドバイより先はA380ではありません。細かく調べてはいませんが、ファーストクラス設定がないようなら、必要マイルも減るかもしれません。治安も気になりますが、外務省安全情報を見ると、とくに危険という感じではないですね。
アフリカ内のA380就航地はヨハネスブルグとカサブランカ
往路 成田-ドバイ-ヨハネスブルグ
復路 ヨハネスブルグ-ドバイ-成田
区間マイル 17,854
必要JALマイル 155,000
アフリカ方面で、成田からすべてA380路線を組むなら、最南端の南アフリカ・ヨハネスブルグになり(ブオオオオオオオオオオオ←ブブゼラ←なつかしい)。あまり治安面でのイメージがよくないかもしれませんが、クルーガー国立公園のサファリ、喜望峰など、実はかなりの観光大国なんですよね! 行ってみたいです。
アフリカではカサブランカにもドバイからA380が飛んでいますが、モロッコはすでに行ったことがあるので、個人的には候補から外れます。ヨハネスブルグまでなら、往復してもまだ2万区間マイルほど余裕が残っているので、復路でアジア・オセアニア方面の以遠権を利用してもいいかもしれません。
JAL/エミレーツ特典プラン④ アジア・オセアニアは以遠権尽くし
エミレーツの以遠権路線は着々と網を広げており、とくにアジアとオセアニア方面で充実しています。アジアとオセアニアの場合は、日本から比較的近いので、片道にして帰国便は別途手配する方法が必要マイルを抑えられるかと思います。
お手軽A380ファーストクラスを楽しむ旅
片道 成田-ドバイ-バンコク-香港
区間マイル 10,186
必要JALマイル 115,000
ここはあえて片道発券で。香港から帰ってくる便ならいくらでも選択肢がありますからね。すべてA380ファーストクラスの利用となります。10,000マイルをわずかに超えてしまうので、ここでもソウル発にすれば、100,000JALマイルに抑えることができます。問題はこの片道ルートでも問題なく発券できるのか?という点ですね。
まぁ、無理に特典フライトを利用しなくても、もともとバンコク-香港はかなり安くA380のファーストクラスに乗れる路線として知られています。10万円弱で乗れるので、マイルを使うのはむしろもったいないかもしれません。
インド洋を目指す
往路 成田-ドバイ-コロンボ-シンガポール
復路 シンガポール-コロンボ-ドバイ-成田
区間マイル 17,418
必要JALマイル 155,000
コロンボには一度行ってみたいので、個人的には興味をひかれる路線です。コロンボ-シンガポール間はA380が飛んでいないのが難点でしょうか。それと、シンガポールまで行く必要はない気もします。
インド洋の楽園 モルディブ経由コロンボ行き
往路 成田-ドバイ-モルディブ-コロンボ
復路 コロンボ-モルディブ-ドバイ-成田
区間マイル 14,652
必要JALマイル 155,000
同じようなノリで、こちらはモルディブ経由。モルディブいいですね。モルディブが目的地でもいいと思います。ソウル発着にすれば135,000JALマイルで行けるのも魅力的。
オセアニアでカンガルー・ペンギンと戦う
往路 成田-ドバイ-ブリスベン-クライストチャーチ
復路 オークランド-シドニー-ドバイ-成田
区間マイル 27,739
必要JALマイル 250,000
オセアニアにもニョキニョキと以遠権ルートを伸ばしているエミ子です。ニュージーランドには行ったことがないのでとても魅力的ですが、総距離はかなりのもの。一年間で貯められるJALマイルではわずかに届きません。ドバイに立ち寄る分がかなり無駄になりますので、ニュージーランドに行くなら別の方法でもいいなぁというのが正直なところです。
まとめ
まとめてみました。
地域 | 路線 | 区間マイル | JALマイル | エミレーツSkywardsマイル |
---|---|---|---|---|
東アジア | 片道 成田-ドバイ-バンコク-香港 | 10,186 | 115,000 | 168,750 |
ヨーロッパ | 往路 ソウル-ドバイ-プラハ 復路 プラハ-ドバイ-ソウル |
13,960 | 135,000 | 282,500 |
アフリカ | 往路 成田-ドバイ-ナイロビ-ドバイ-ソウル | 13,560 | 135,000 | 282,500 |
インド洋 | 往路 成田-ドバイ-モルディブ-コロンボ 復路 コロンボ-モルディブ-ドバイ-成田 |
14,652 | 155,000 | 282,500 |
アフリカ | 往路 成田-ドバイ-ルサカ-ハラレ 復路 ハラレ-ルサカ-ドバイ-成田 |
17,392 | 155,000 | 320,000 |
南アジア | 往路 成田-ドバイ-コロンボ-シンガポール 復路 シンガポール-コロンボ-ドバイ-成田 |
17,418 | 155,000 | 337,500 |
アフリカ | 往路 成田-ドバイ-ヨハネスブルグ 復路 ヨハネスブルグ-ドバイ-成田 |
17,854 | 155,000 | 320,000 |
南米 | 片道 成田-ドバイ-サンパウロ-サンパウロ-ドバイ-ソウル | 24,352 | 200,000 | 330,000 |
南米 | 往路 成田-ドバイ-リオ・デ・ジャネイロ-ブエノスアイレス- 復路 ブエノスアイレス-リオ・デ・ジャネイロ-ドバイ-成田 |
27,172 | 250,000 | 412,500 |
オセアニア | 往路 成田-ドバイ-ブリスベン-クライストチャーチ 復路 オークランド-シドニー-ドバイ-成田 |
27,739 | 250,000 | 470,000 |
あらためてJALマイルのお得ぶりがわかりますね〜。行って帰ってくるだけでは面白くないので、滞在することを考えると、現実的にはプラハ、コロンボ、がんばってヨハネスブルグですかねぇ。本当は、一年分のJALマイルをつぎこんでブラジル-アルゼンチンの旅をしてみたいのですが……悲しき社畜の身ですので時間がない!のでした。おしまい。
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