シンガポールに行ってきました。到着して気になるのは市内交通。そして、コインロッカーや荷物預かりなど、スーツケースをどうするかという問題が意外と無視できません。実はシンガポールではコインロッカーを見つけるのが非常に難しいんです(防犯対策による)。そうした市内のコインロッカーの場所や、見つからない場合の代替案をこの記事ではご紹介していますよ。
トート
目次
- シンガポールへはマイルでお得に移動
- シンガポールの市内交通:地下鉄MRT
- 市内交通:シンガポール・ツーリスト・パスかEz-Linkか
- Ez-linkカードの買い方と使い方
- Ez-linkカードのチャージ方法
- シンガポールでの市内交通にはタクシー/GRABもおすすめ
- シンガポールにはコインロッカーがないよ問題
- マリーナベイ・サンズのカジノにはロッカーやクロークがある
- マリーナベイ・サンズではチェックイン・チェックアウト後も荷物を預けることが可能
- ガーデンズ・バイ・ザ・ベイにはコインロッカーはあるの?
- チャンギ空港はロッカーはないけど手荷物預かり所あり!
- シンガポール・クルーズ・センターのHarbourFront Passenger Terminalにも荷物預かり
- オーチャード周辺ならION Orchardにコインロッカーあり
- オーチャードのJCBプラザでは荷物を預かってもらえる←終了しました
- まとめ シンガポールのコインロッカーには一苦労!
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シンガポールへはマイルでお得に移動
今回のシンガポール旅行は、ANAのビジネスクラスを利用しました。この際の搭乗記は次の記事に詳しいです。

とーっても快適なフライトでした。ビジネスクラス、しかもANAといえば、ふつうは40万円はくだらない贅沢なシートです。「そんなの買えないよ」という方、もちろんわたしもビジネスクラスなんて自腹では乗れません。今回はANAマイルを使ったんです。
わたしの今の所有マイルは家族合わせて75万マイルほど。特典航空券を使うと、ビジネスクラスでもファーストクラスでも、ほぼ無料で乗れてしまうんですね(諸税はかかります)。「マイルなんてそんなにたまらないのでは?」という方にはぜひこのブログのメインテーマであるマイルの貯め方記事を読んでいただけたらと思います。


思ったよりも簡単に数十万マイルを貯められることに驚かれると思います。
シンガポールの市内交通:地下鉄MRT
さて今回泊まったホテルの最寄り駅、蒙巴登=マウントバッテン。実にイギリスらしい名前で、シンガポールはこれ以外の場所でも、強くイギリス統治時代の名残を感じさせる街でした。英単語のスペルや発音もそうだし、左側通行だし。
日本にいるとアメリカの影響が強すぎてわかりませんが、フィリピンを除けばアジア諸国ではまだまだイギリス英語が支配的ですね。駅と車内はもちろん綺麗なものです。
市内交通:シンガポール・ツーリスト・パスかEz-Linkか
シンガポールでは主要な公共交通機関は地下鉄・電車とバスになります。両方乗り放題の旅行者向けシンガポール・ツーリスト・パスもあるのですが、わたしの場合、旅行者向けではなく、通常のプリペイドカードEz-Linkカードを購入しました。
シンガポール・ツーリスト・パス
公共交通機関乗り放題の旅行者向けチケットに関しては、いろんな国や街で購入した経験があるのですが、元を取るのは意外と大変だったりします。とくにバスを使いこなすのは難しいです。考えてみれば、日本でも馴染みのない街でバスを使うのはハードルが高いですよね。
▲シンガポール・ツーリスト・パス。10ドルはデポジットとして戻ってきます。1シンガポール・ドル=75円程度
1〜3日券がありますね。少し使いにくいなぁと思うのは、どこでもすぐ買えるわけではないのですよね。購入場所は次の駅に限られます。とは言っても、チャンギ空港やオーチャード、ベイフロントなどの中心部はほぼカバーされてはいますけどね。
チャンギ空港では24時間購入できますが、他の駅では夜には閉まってしまうので、その点は注意が必要です。
Ang Mo Kio | 毎日 8:00am – 9:00pm |
Bayfront | 平日は閉鎖 土日祝日のみ 4:45pm – 8:00pm |
Bugis | 毎日 10:00am – 9:00pm |
Changi Airport | 毎日 8:00am – 9:00pm 自動シンガポール観光パス(STP)キオスク24時間利用可能 |
Chinatown | 毎日 8:00am – 4:00pm 5:00pm – 9:00pm |
City Hall | 毎日 9:00am – 9:00pm |
Farrer Park | 毎日 12:00pm – 3:45pm 4:45pm – 7:30pm |
HarbourFront | 毎日 8:00am – 4:00pm 5:00pm – 9:00pm |
Jurong East | 毎日 12:00pm – 3:45pm 4:45pm – 7:30pm |
Kranji | 平日および土曜日のみ 12:30pm – 3:45pm 4:45pm – 7:30pm 祝日は閉鎖 |
Lavender | 毎日 12:00pm – 3:45pm 4:45pm – 7:30pm 祝日は閉鎖 |
Orchard | 毎日 8:00am – 9:00pm |
Raffles Place | 月-金 8:00am – 9:00pm 土 8:00am – 5:00pm 日祝日は閉鎖 |
Somerset | (割引カード交換オフィス)
毎日 10:00am – 2:00pm |
Tanjong Pagar | 平日および土曜日のみ 12:00pm – 2:00pm 5:30pm – 7:30pm 祝日は閉鎖 |
Woodlands | 毎日 8:00am – 9:00pm |
シンガポール・ツーリスト・パス | シンガポール・ツーリスト・パス
わたしがシンガポール・ツーリストパスを買わなかった理由は、後ほど触れますが、「タクシーやUBER/GRABをたくさん使うだろうな」という理由もありました。
Ez-linkカードの買い方と使い方
▲なつかしのアングリーバード。海外では人気ですよね
さてわたしが買ったのはシンガポール版Suicaと言えるEz-linkカード。どこの駅の窓口でも購入可能です。12ドルを支払いました。7ドル分の乗車料金が含まれているので、意外ともちます(5ドル分はカード代なので、戻ってきません)。
デポジットが戻ってくる「スタンダードチケット」も別にあります。こちらは6回の乗車まで使えるのですが、その度に行き先を指定し、乗車料金をチャージしなければなりません。それが面倒なので、Ezlinkカードを選択しました。
Ez-linkカードの場合は、SuicaやPASMO、ICOCAなどのように、料金がチャージされている限り、好きなように乗り降りできます。数百円の節約より、便利さを取った形です。なお、スタンダードチケットでもEz-linkカードでも、使い方は簡単で、乗る際・降りる際に自動改札にかざすだけです。
Ez-linkカードのチャージ方法
じゃあEz-linkカードのチャージが足りなくなったらどうするの? チケット販売機でチャージしましょう。
上にカードを置く台があります。あとは金額を指定して、お金を投入するだけです。面倒なので多めにチャージしておくのも良いと思います。チャージし過ぎてしまった場合は、チャンギ空港にあるMRTの窓口で、帰国時に払い戻しをしてもらえますから。わたしはMRTを利用して、3日の間に、次のエリアに行きました。
・マリーナベイサンズ(2回)
・マーライオンエリア(2回)
・オーチャードロード
・ラッフルズホテル
・クラークキー
・チャイナタウン
・アラブストリート
これでかかった費用は10ドル程度だったので、デポジットの5ドル分を足しても、ツーリストパスを使うよりは結果的にお得でした(3日間のツーリストパスは実質20ドル)。1日の超短期滞在だったり、3日間MRTを使い倒す!という方ならツーリストパスがよいと思うのですけどね。なお上のリストにはない、シンガポール郊外にあるナイト・サファリまでは、タクシーを利用しました。
シンガポールでの市内交通にはタクシー/GRABもおすすめ
日本ほどタクシー料金が高い国は珍しいです。とくに複数人での移動なら、時間や体力のロスを避ける意味でも、タクシーを使ってしまった方がよいケースが多いです。シンガポールはご存知のとおり小さな街ですし、料金自体が安いので、かなりお得感があります。
またシェアライド・アプリのGRABも多用しました。UBERから東南アジアの事業を引き継いだのがGRABで、スマホで配車・支払いをすべて完結できるため、非常に便利です。なんなら一言も言葉をドライバーさんと交わす必要もありません(でもTHANK YOUくらいは言いましょうね)。
シンガポールにはコインロッカーがないよ問題
続いて、意外と見落としがちなのが、シンガポールでは原則的にコインロッカーがない!という点です。テロ対策とかいろいろ理由はあるんでしょうが、旅行者にとっては非常に不便です。それを考えると、ある程度市内中心部に近いホテルに宿を取った方が身軽に動けます。
とくにそれを痛感したのは、帰国最終日のことでした。帰国便が夜なので、それまでフリータイムで遊べるのは嬉しかったのですが、スーツケースの扱いに困りました。もちろんチェックアウトしたあとでも、ホテルで預かってはくれるのですが、中心部からちょっと離れていたんです。
チェックアウト後に中心部までスーツを持って行き、コインロッカーやクロークを延々と探すか、ホテルに預けて夜取りにくるかーーどちらにしても面倒です。これが市内中心部であれば、昼間に観光して、すぐにホテルでスーツケースを回収できたでしょう。
マリーナベイ・サンズのカジノにはロッカーやクロークがある
シンガポールといえば、誰もが訪れるマリーナベイ・サンズ。ルーフトップの船状のプールも有名ですが、カジノも有名ですよね。その他のホテルにもたくさんあります。
このようなカジノでは、入る際に強制的にバッグ類をクロークに預けなければいけないので、それを無料で使うことも可能です。とはいえ、カジノ前までスーツケースを引っ張ってくるような人はふつういないので、ちょっと恥ずかしいかもです(笑)。周りの人の前でスーツケースを広げる羽目にもなりますしね。
マリーナベイサンズの地下にあるカジノ入り口です。「Casino Bag Deposit」とある通り、大きめの荷物はすべてここで預ける必要があります。預けたまま外に出てもわからないといえばわかりません。
マリーナベイ・サンズではチェックイン・チェックアウト後も荷物を預けることが可能
マリーナベイ・サンズだけではないですが、市内中心部のホテルではチェックインの前でも、チェックアウトの後でも、無料で荷物を預かってもらうことが可能です。マリーナベイサンズの公式ホームページに書いてあるので間違いありません。
はい、チェックイン前やチェックアウト後でも、ホテルタワー1あるいはホテルタワー3のロビーで手荷物をお預かりしております。お部屋からエクスプレスサービスにご連絡いただければ、スタッフがお部屋に伺い、手荷物の運搬をお手伝いいたします。
ガーデンズ・バイ・ザ・ベイにはコインロッカーはあるの?
あります。マリーナベイ・サンズの裏に広がるガーデンズ・バイ・ザ・ベイ。迫力のある大きな人工樹が楽しめます。ただし、最寄駅にあるわけではないのでその点は注意です。
ガーデンズ・ガイ・ザ・ベイの公式サイトにあるコインロッカーのページはこちら。
コインロッカーがあるのは次の4箇所です。料金はサイズによって異なります。
- Golden Garden (Rental: S$2 / S$4)
- The Canopy (Rental: S$2 / S$4)
- Floral Fantasy (Rental: S$2 / S$6)
- Bayfront Pavilion (Rental: S$6)
一度の利用で21時間利用可能です(21時間をこえると追加料金がかかる)。利用する際の注意点ですが、$2 (SGD) のお札しか利用できません。行く前に財布の中をよく確認してくださいね!
チャンギ空港はロッカーはないけど手荷物預かり所あり!
シンガポールのチャンギ空港はハブ空港なので、トランジットなどで数時間だけ滞在し、その間にぷらっと市内観光を楽しもうなんて方もおいでかと思います。その際、空港内にある手荷物預かりを利用すると便利ですよ。
参考 チャンギ空港手荷物預かりBaggate StorageANA便が到着するチャンギ空港第2ターミナルの手荷物預かりの場所
ANA便が到着するのはチャンギ空港の第2ターミナルです。1Fまで降りて、機内預け荷物を取ったら、到着ロビーに出ます。市内へ向かうMRT(電車)がある右方向に進み、エスカレーターの手前、右手に手荷物預りがあります。
JAL便が到着するチャンギ空港第1ターミナルの手荷物預かりの場所
JAL便が到着するのはチャンギ空港の第1ターミナルです。このターミナルでは、3階に手荷物預かり所があります。地図にもある通り、とんかつの「さぼてん」を目指していくとわかりやすいと思います(笑)。
チャンギ空港手荷物預かりの料金表
料金表 | ||
---|---|---|
24時間ごと | 消費税込み | |
小物 | $4.00 | $4.28 |
小荷物(10kg以下) | $8.00 | $8.56 |
第荷物(10kg以上) | $12.00 | $12.84 |
規格外 | $12.00 | $12.84 |
料金はこのようになっています。小物というのはコートなんかですね。ちなみに12時間以内だと半額になることも多いです。
なお、チャンギ空港の手荷物預かりは24時間営業で、全部で6箇所あります。各ターミナルの非制限エリア/制限エリアにひとつずつあるんですね。
チャンギ空港手荷物預かりの利用の仕方
計量
手荷物預かりの利用の仕方ですが、まず重さを測ってもらいます。まぁ、これは正直係官の裁量次第なので、測らずに勝手に決められることもあります。
時間申告
何時間預けるか伝えます。12時間以内なら半額になることもありますよ。
支払い
支払いは現金でもクレジットカードでも大丈夫です。クレジットカード払いで日本円か現地通貨か選べる場合は、必ず現地通貨を選択しましょうね。次の記事で解説していますが、日本円で払うと高くつきます。

トート
シンガポール・クルーズ・センターのHarbourFront Passenger Terminalにも荷物預かり
シンガポールの南端、セントーサ島へ渡る前にあるクルーズ船のターミナル(HarbourFront Passenger Terminal)内にも手荷物預かり設備があります。場所は下の通り。公式HPはこちら。
クルーズターミナルの荷物預かり料金
料金表 | ||
---|---|---|
最初の3時間ごと | その後3時間ごと | |
小物(10kg以下) | $2.10 | $3.20 |
大物(10〜30kg) | $3.20 | $4.30 |
それ以上 | $6.40 | $8.60 |
料金は3時間ごとになります。営業時間は午前7時〜午後9時まで。セントーサ島へ渡る人には利用価値が高いですね。
オーチャード周辺ならION Orchardにコインロッカーあり
ION Orchard(アイオン・オーチャード)には珍しいコインロッカーがあります。貴重です!公式ホームページはこちら。
コインロッカーの場所
ロッカーは6階、駐車場に抜ける通路沿い、エレベーターロビー Aの近くにあります。
- 利用料金・・・1回1ドル
- サイズ・・・H155cm x W37cm x D60cm
利用にあたっては、1ドル硬貨しか使えません。また、鍵をなくした場合、そして一晩荷物を入れっぱなしにしておくと30ドルの罰金が取られるので、ご注意を!
オーチャードのJCBプラザでは荷物を預かってもらえる←終了しました
残念ながら、以前は利用できていたJCBプラザ。コロナの影響もあって閉鎖してしまいました。残念です。
まとめ シンガポールのコインロッカーには一苦労!
なかなかシンガポールのロッカー探しには骨が折れることがお分りいただけたかと思います。一番の解としては、やはり宿泊しているホテルに預かってもらうのが一番ですね。
冒頭で書いた通り、マイルで無料で飛行機に乗り、ポイントでホテルに無料宿泊する。ホテルがたくさん楽しめるシンガポールこそ、こんな旅の形が理想的かもしれませんね。トートでした。
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