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スペイン周遊旅行記(4)マドリードから世界遺産の古都トレドへ

旅行記 旅行記-スペイン 世界遺産

ひさしぶりにスペイン旅行記の続きを書く気になりました。10月18日からイベリア航空の成田-マドリード路線が復活したので、冬休みに旅行される方も多いかなと思います。わたしが旅行した昨年の年末年始はまだ直行便がなかったのでうらやましいですね。

 

世界遺産トレド

 

 

 

2015-2016 年末年始スペイン周遊旅行記

 

マドリード

セゴビア

トレド←今回の舞台はここ!

コルドバ

セビリヤ

ロンダ

グラナダ

バルセロナ

 

前回の記事はこちら

 

AVEでセゴビア-アトーチャ-トレドと列車移動 

 

セゴビアをあとにし、マドリードのチャマルティン駅に着いたのは14:28。AVEでわずか30分ですから、楽なものです。近郊路線Cercaniasでマドリード中心部をつっきり、アトーチャ駅に移動。15分くらいです。乗り換えもないので、地下鉄よりおすすめです。

 

マドリードはその他の欧州都市と同様、街の外周にターミナル駅を配置しており、南部アンダルシア地方へ向かう列車はアトーチャ、北部へ向かう列車はチャマルティン、といった具合に使い分けられています。トレドやコルドバ、セビージャ等南部への移動を考えている方はアトーチャ駅へのアクセスを考えてホテルを決めるとよいでしょう。プラドなども近いですしね。

 

アトーチャ駅

▲亀がのんびりアトーチャ駅

 

アトーチャ駅はかなり広大で、駅構内中心部は椰子の木が並び、小さな池では亀が日光浴をしています。のんびりしていいのですが、プラットフォームの位置や乗換えなど少々わかりづらいので、余裕をもって到着するのがおすすめです。

 

スペイン国鉄RENFEとAVEについて

 

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マドリード-トレド間はもちろんスペイン新幹線AVEで。スマホにパスを入れておけば、乗る直前にかざすだけでよいのでとても楽です(ただし荷物検査はあり。飛行機よりはゆるいですが)。なお予約はスペイン国鉄Renfe公式サイトからも可能ですが、日本語でないと不安という方は、レイルヨーロッパの日本版サイトからも手配ができるので活用しましょう。

 

 


スペイン国鉄Renfeのアプリを入れておくと便の変更等も可能です。

RenfeTicket

RenfeTicket

  • Renfe Operadora
  • 旅行
  • 無料

 

AVEや各種長距離列車はいわゆる早割があり、通常料金の半額で買えたりしますので、旅程が決まったらすぐに調べてみましょう。とくに年末年始はスペインの人たちにとっても里帰りシーズンなので、昼間の安い席種は早々に売り切れることも多いです。見逃さないようにしましょう。

 

おおよそ90日前からチケットは発売になりますが、路線によってはひと月前にならないとダイヤ自体が確定しないこともあり、けっこうやきもきします。

 

さて、15:50分にマドリードを出て、16:23分にトレドに着きました。これまた30分と、あっという間に到着します。駅前から旧市街へはバスかタクシーの選択肢になりますが、はじめて行かれる方はタクシー、もしくはUberのようなサービスを強く強くおすすめします。

 

というのは、トレドは青銅器時代まで遡る歴史をもつ古都です。ローマによる支配のあと、西ゴート王国の首都となったのは西暦560年のこと。以来、後ウマイヤ朝などイスラム勢力を含め幾多の王朝・支配者の攻防と交代を経て、今も昔のままの姿を保っています。

 

遺跡や歴史、世界遺産好きにはまさに垂涎の都なのですが、ひるがえせば、現代的な都市計画などとはまったく無縁の街です。おそろしく急な坂道や、迷路のように入り組んだ石畳の細い小道が縦横に走り、完全に初見殺しの都となっています。地図を持っていてもほぼ無駄です。とりあえずバスで近くに行ってホテル探せばいいか~、などと考えていると確実に痛い目にあいます。

 

スーツケースをひきずって巡礼者のまねをしたいというならよいですが、悪いことは言いません。ホテルまでは素直にタクシーを利用するのが無難です。

 

「スペインに一日しかいないのなら、トレドへ行け」←同意

  

タクシーの運転手に頼んで、旧市街へ入る前に、対岸の展望台に立ち寄ってもらいました。タホ川に守られた古色の街が眼前に広がります。城壁の街と聞いていたのでフランスのカルカソンヌのようなイメージを持っていたのですが、トレドの方がはるかに規模が大きかったです。「スペインに一日しかいないのなら、トレドへ行け」と言われるのも納得の美しい姿です。

 

 

泊まったホテルは、スペイン絶頂期の国王の名を冠した「カルロス五世」。旧市街の頂にあるソコトベール広場から少し脇に入った、理想的な立地でした。朝食がとてもおいしかったです。部屋の窓からは古い町並みが見渡せました。

 

トレド大聖堂

 

荷物を置いて、さっそく街中へ。クリスマス当日とあって目抜き通りは美しく飾られ、行きかう人も多く、華やいだ雰囲気でした。トレド大聖堂の前には移動式のメリーゴーラウンドが。冬のヨーロッパではよく目にしますね。

 

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トレドご飯

 

ご飯は適当なレストランに入ってみました。観光客の多い街ですから、コースセットでいくら、というメニューがよく店頭に出ているので、注文しやすいと思います。入った店も英語は通じませんでしたが、なんとかかんとか注文をすませました。

 

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トレド名物のウズラ料理。淡白でおいしかったです。

 

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スープもトレド名物とのこと。かなりしょっぱかったけど、味の染み込んだパンが美味しかったですね。奥のフリッターや生ハムも自家製で、大変満足でした。ムスッとしていた店主が最後には笑ったので「ツンデレかー!」と思いました。

 

エル・グレコの都トレド

 

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翌朝、ホテルで朝食をすませてさっそく街歩きに出かけます。もともと入り組んだ路地とか大好物なので、その意味ではトレドをはじめコルドバやセビリヤなど、アンダルシアの各都市は魅力満点です。朝晩の観光客の少ない時間帯に散策できるのは宿泊したからこその特権ですね。なにせ30分しか離れていないので、マドリードから余裕で日帰りできるトレドですが、ぜひ一泊することをおすすめしたいです。

 

 

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日の沈まぬ帝国だった絶頂期スペインといえば、ハプスブルク家。今でも各戸の番地には双頭の鷲が描かれています。

 

エル・グレコ美術館

 

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そしてトレドといえばエル・グレコ。是が非でもトレドを訪れたかったのは、やはりグレコの存在が大きいです。まずはエル・グレコ美術館に。とはいってもここはグレコが住んでいたわけではなく、散り散りになっていた彼の作品を集めて展示するために、彼が存命のころの邸宅を改装したもので、当時の生活様式も見ることができます。グレコの作品は主に聖人を描いた肖像画が多かったですね。でも「十二使途」の目玉作品が東京に行ってたっていう。意外とこれよくあるパターンです……。

 

サント・トメ教会 『オルガス伯爵の埋葬』

 

オルガス伯爵の埋葬

 

いよいよサント・トメ教会へ。グレコの最高傑作とも称される「オルガス伯爵の埋葬」を眼にします。

 

意外と狭くて暗い堂内の一面にだけ照明が当てられ、強烈な存在感をはなつ絵が飾られています。うねうねっとした動きと構図がもちろんグレコの魅力なのですが、加えて個人的にはなによりも色彩、とくに紅衣や蒼衣の色が好きです。ただこの絵では甲冑をはじめとして、黒の表現が深い圧力を放っているように見えました。いかにもマニエリスムなグレコを多く見たいのであればマドリードのプラドの方が良いと思いますが、この一枚だけでも十分にトレドへ来る価値はあります。

 

トレド大聖堂

 

 

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▲トランスパレンテ

 

街の中心にそびえるトレド大聖堂の中へ入ります。一番の見所はトランスパレンテ。窓から注ぐ光を受けた彫刻群です。あまりに精緻かつ巨大な構造のため、じーっくりと時間をかけて見ないと何がなにやらわかりません。

 

 

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▲聖衣剥奪

 

グレコの「聖衣剥奪」が飾られた回廊はちょっとした美術館のようになっており、ほかにティツィアーノやゴヤの作品も見ることができます。『物語 スペインの歴史』で出てきたレコンキスタ軍の先頭に掲げられたという旗が見たかったのですが、どうもうまく見つけられませんでした。

 

 

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▲壁に落ちたステンドグラスの光

 

なお大聖堂横の建物で音声ガイドを無料で借りられますが、その際パスポートを預ける必要があります。

 

トレドワンズ・トレドニャンズ

街のあちこちに犬や猫がいてとても楽しく散策できました。

 

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▲ボールで遊んでいた

 

 

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▲9番地の2匹

 

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▲美しい

 

トレド食べ歩き

 

街歩きを楽しむ合間にも食欲を満たしました。とにかくスペインは料理がうまい! ほとんどはずれがありません。

 

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▲生ハムサンド!

 

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▲ヨーグルトアイス。冬だけど。冬こそ。

 

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▲さすがイベリコ・カントリー 

 

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▲スペインといえばパエリヤ

 

 

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▲コトコトスープ

 

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▲オックステール煮込み

 

 

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▲かわいいポスト。トレドはかつて刀剣の一大生産地としても有名でした

 

 

世界遺産トレド

 

▲タホ川の対岸にある展望台から

 

 なお、街中から展望台に行く際は、ソコトレインを利用するのが良いと思います。城壁をめぐり、タホ川をこえて対岸の展望台へ連れて行ってくれます。「ソコトレイン」という名だけどミニバスです。ぐるーっとタホ川をめぐるので、トレド旧市街をいろんな角度から見られるて楽しいですよ。驚いたのは、タホ川の上をすべるジップラインがあったこと。「やってみればよかったか」と今でも少し心残りです。

 

 

それにしても坂の多いトレドなので、健脚のうちに行くことをおすすめしたいです。このあとに訪れたロンダやグラナダもそうですが、城砦は山や丘の頂に築くのが防衛上有利なので、どうしても勾配のきつい街が多くなります。車では通れない細い道も多いので、こうした街を満喫するには、ある程度体力が必要かなと思います。

 

ソフィア王妃芸術センターでピカソ「ゲルニカ」を見る

 

こうしてまるまる一日トレドを満喫し、夜にはマドリードに戻りました。アトーチャ駅のそばにソフィア王妃芸術センターがあり、夜には無料開放になることを調べておいたので、ささっと入れてもらい、ピカソの「ゲルニカ」をはじめ目玉作品を鑑賞しました。この「閉館前1時間が無料」とか「第3日曜日は終日無料」という制度、メジャな美術館/博物館ではたいてい取り入れているので、ぜひ日本でも真似してほしいです。

 

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▲REINA SOFIA

 

それで思い出しましたが、プラド美術館のチケットは、事前に日本から時間を指定してネット予約して行ったんですよね。とくに会場が狭い企画展は、時間ごとに入場者数が制限されているため、予約は必須でした。

 

夏に上野で開かれた伊藤若冲展の馬鹿馬鹿しいほどの長蛇の列が散々話題となりましたが、「快適に作品を鑑賞できる人数とスペース」を考えていない時点で、ちょっと次元が違いますよね。立ち止まることすら許されない展示って、美術館はそれでよしとしてるの?と思ってしまいます。

 

そんなこんなで、次はコルドバとセビリヤに向かいます。

 

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