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ピクサー初の失敗作?『アーロと少年』評価とネタバレ感想

レビュー レビュー-映画

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【注意】記事の下部にネタバレ感想があります

 

【原題】The Good Dinosaur

【制作/配給】ディズニー・ピクサー

【監督】ピーター・ソーン

【キャスト】レイモンド・オチョア、ジャック・ブライト、サム・エリオット、アンナ・パキン、A.J.バックリー

【日本語版吹き替えキャスト】石川樹、古賀瑠、松重豊、片桐はいり、八嶋智人、安田成美、山野井仁

【よくわかる あらすじ】

兄弟からも馬鹿にされがちな、気弱な恐竜アーロ。ある日、大事な食料をあさる人間の少年スポットを追いかけて、川に落ちてしまう。見知らぬ土地に流れ着いた彼の姿をスポットが陰から見ていたーースポットに敵意をむき出しにするアーロ。はたして無事に故郷に帰れるのだろうか?

  

▼日本語版予告編はこちら

 

 

字幕版上映は?

まず映画の内容に入る前にいいたいこと。

 

「なんで字幕上映が一館もないの!?」

 

基本子供向けの作品だし、とくにアニメだと吹き替えが好まれるのはある程度はわかるけど、都内で一館も字幕版がないっていくらなんでもひどくないですか。複数スクリーンで上映しているところでさえ吹替だけって事前に知っていたら、前売り券なんか買うんじゃなかったなぁ……もちろん今回もムビチケ使ったんですけどね。

 ただ、まぁ、作品的には声優なくてもいいんじゃないの?ってくらいのストーリーだったかなと…。

ピクサー初の失敗作!? 紆余曲折のプロダクション

一部ではピクサー初の失敗作!?とか、つまらないといわれている本作。ピクサー映画の要ともいえるジョン・ラセターが深く関与しなかったせいだ、という説もアメリカでは強いようです。厳しいですね。

 

プロダクションも紆余曲折を経たものでした。もともとの監督ボブ・ピーターソンは当初のリリース予定2014年の前年にその任を解かれます。『カーズ2』や『モンスターズ・ユニバーシティ』などを同時並行して制作していたことにより、ピクサー内部ではクオリティの低下が問題となっていました。カナダスタジオの閉鎖等も経て、ピーターソンは別のプロジェクトへ関わることとなり、かわりに、ジョン・ラセターやリー・アンクリッチ、そして最終的に監督となるピーター・ソーンが『アーロと少年』を引き継ぎました。

 

ピーター・ソーンが正式に後任監督と決まると、主人公の年齢を当初の設定(17歳の予定だった)から大幅に引き下げることなど、抜本的な脚本の見直しが行われました。その際、アメリカ版の声優も大幅に刷新されています。日本では吹替えしか観れないから関係ないけどね!

 

『アーロと少年』トリビア

今回もIMDbのトリビアから。

 

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アメリカでは同年公開だった『インサイド・ヘッド』に登場していたアーロのしっぽ。

 

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フォーレスト・ウッドブッシュも! また、アーロの動きは幼い象の身体の動かし方を取り入れて作られたそうです。

 

Pizza Planet Truck

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ピクサー映画といえば、上の『インサイド・ヘッド』の例のように、他の作品のキャラクターや要素を登場させる遊び心で有名です。なかでも一番有名なのは、ピザ・プラネット・トラック

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▲ピクサーのスタジオには本物が置いてあるらしいですよ

 

このクルマはお約束のように、これまでピクサーのほぼ全作品に登場してきました。これを探すのがファンの楽しみでもあります。どこに登場するのか見たくない!という方は下にネタバレがあるので注意してください!

 

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恐竜時代を舞台にした作品でどうするのか不思議だったのですが、今のところ、岩に隠れいているという説が海外では強いようです。……どうでしょう? 

 

【追記】 

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こんなところにあったみたいです……って気づくかー(笑)! 映画がはじまってすぐのシーンなので、みなさん油断しないで探してみてください。

 

「A113」

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同じく、ピクサー作品には必ず登場する「A113」。今回は文字を登場させるわけにいかないのでどうするのかなと思っていたら、こんなところにありました。これは気づきにくいですね〜。

 

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▲A113教室の扉。じ、地味……。

 

ご存知のない方のために。実はこれ、ピクサー作品に限ったものではなく、カリフォルニア芸術大学を卒業したアニメーターの作品によく登場するジョークで、由来は同大学の教室番号なんです。ジョン・ラセターはカリフォルニア芸術大学出身なんですよね。Wikipediaに「A113」が登場する作品の一覧があるので興味があったらご覧ください。

 

少年スポットの過去

ディズニー公認でこんなスピンオフ作品があります。スポットの家族を描いたお話。本編をご覧になった方はぜひ見てみてください。

 

さらにディズニー公式サイトからPDFでダウンロードも可能です。

 

【ネタバレ感想と評価】

!!ネタバレ警告!!

ここから

↓↓↓


つまらない映画だとは思いませんが、一本道だなーという感想は否めませんでした。恐竜が隕石による絶滅をまぬがれた、そしてその世界に人類も登場する、というのはこの作品の肝となる、大変魅力的な設定だと思うのです。

 

しかしその設定が活かされたかというと、首を傾げてしまいます。恐竜は絶滅をまぬがれて言葉は獲得したようだけど文明を築いたようにも見えないし、なんで急に人間が出てくるのかよくわかりません。てっきりあの少年(スポット)はオオカミに育てられたのかと思ったら、とってつけたようなお別れのシーンでお涙頂戴されるし……「ええええ」と思いました。友達のまま交流つづければいいじゃない? お別れする必要あるの?

 

悪役やティラノサウルスたち脇役陣の影が薄かったのも、一本道に感じた理由かもしれません。やっぱりよい敵や障害があってこそ、映画って盛り上がるものではないでしょうか。その点からいえば、障害といえるほどのものあったかな……? いくつかのピンチはあったけども。ピンチといえば、アーロ、崖から落ちすぎだろ!と思いました(笑)。


ところで大自然を舞台にした作品ですが、とくに水の表現はすごいですね。実写とほぼ見分けがつきません。ただ、恐竜のデザインはもうちょっとかわいくしてほしかったかも。キャラ付けの面でも、フォーレスト・ウッドブッシュなんかはもっともっとおもしろいキャラクターになったんじゃないかなぁと思うんですけどね。

 

やっぱりピクサーとなると期待も大きいので、その意味では残念でした。でも「ピクサー初の失敗作!」とまでいいきってしまうのはかわいそうだなと思います。あーでも、『ジュラシックパーク』とか、恐竜が出てるだけでも個人的にワクワクして楽しめるタチなので、もったいないことをしてくれたなぁというのが正直なところです。こんな舞台設定ならもっとおもしろいもの作れたでしょ!

 

!!ネタバレ終わり!!

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