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スペイン周遊旅行記(3) プラド、セゴビアのクリスマス奇祭

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24日、イヴの朝が明けました。ホテルの朝食はビュッフェだろうからとくに期待していなかったのだけど、いきなりの生ハム攻勢! さすがイベリコ・カントリー……住みたい……。テーブルについて食べていると、厨房から焼きたてのパンをおばちゃんが持ってきてくれたので喜んでいただきました。

 

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チェックアウトに際して、迷っている事がありました。それはスーツケースをどうするか。

 

23日 マドリード

24日 マドリード→セゴビア泊

25日 セゴビア→マドリード→トレド泊

26日 トレド→マドリード

 

と、マドリードを中継地点にして、3日間でセゴビア、トレドの両都市で一泊づつするつもりでした。どちらもマドリードから鉄道で30分程度なので、移動自体は大した負担ではありませんが、それだけに、2日分の着替えと歯ブラシだけ持って移動したかったんです。その間スーツケースをどうするか決めかねていました。

 

23日と26日にマドリードの同じホテルに泊まるのであれば、ずっと預かってもらえるでしょうが、別のホテルに泊まる予定だったので、さすがに「明後日までスーツケース置いていっていい?」とは聞きづらいなぁ、と。24日にチェックアウトしてアトーチャ駅まで持っていきロッカーに入れるか、とも思ったのですが、一応チェックアウトの際に聞いてみました。すると「明後日まで? ノープロブレーモ!」と嬉しい返事が! ありがとうホテル コルテソ(感謝の宣伝)!

 

ただ、ここで注意がひとつ。このホテルにかぎらず、預けたスーツケースはたいてい事務所や鍵のかかる倉庫に置かれ、管理もしっかりしてくれるのですが、取りに来た際、部屋番号を忘れていると厄介です。数日後となると、部屋番号なんて覚えていませんから! なんなら30分の散歩でも忘れる(経験談)。メモるか、部屋番号の写真でも撮っておきましょう。

 

イヴのプラド美術館

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スーツケースを預けて身軽になって、プラド美術館へ向かいました。日本で事前にチケットを予約していたので、開場と同時に一番乗りです。なお、企画展としてアングル展もこのときやっていたのですが、展示スペースもさほど大きくなく、予約の際に時間を指定する必要がありました。当日券で入ることはほぼ無理なので、予約する際に企画展についてもチェックしておくとよいでしょう。プラドやサグラダファミリアなどのネット予約方法についてはあらためて別記事を書くつもりです。

 

プラドの展示作品の素晴らしさについては、いまさらわたしがここで述べるまでもありません。それでも言葉にしたくなるほど、これを読んでいるあなたもぜひ訪れるべきですよ!とすすめたくなるほど、素晴らしい体験でした。プラドは世界三大美術館のひとつとしてカウントされますが、ロシアのエルミタージュ美術館、パリのルーブル美術館とくらべても、わたしはプラドが気に入りました。グレコやベラスケスだけでなく、ゴヤ、ボッシュ、ティツィアーノなどなど……気が遠くなるようなコレクションです。

 

残念ながらクリスマス・イヴのため、14時の閉館をもって、プラドをあとに。おみやげにボッシュのマグネットを買ったのですが、きもかわいくて気に入っています(笑)。

 

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地下鉄でChamartin駅へ移動。プラド周辺の地下鉄駅なら、どこから乗っても20~30分もあれば着きます。Atocha駅からなら近郊線のRenfeを使うといいですね。12月24日ですが、地下鉄はがんがん走っていました。タクシーもそこらじゅうにいます。チャマルティン駅の構内では、セゴビアへの列車を待ちつつ、すこし遅い昼食を。

 

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間にハムやピクルスをはさんだパニーニ状のものをギュッと圧縮する機械に入れて焼いてくれるんですけど、これがすごくうまい! あとCruz Campo というセルベッサ(ビール)がほどよい苦さで気に入って、旅行中によく飲んでました。1杯1ユーロだったかな?

 

マドリードからセゴビアへRENFEで移動

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セゴビアまでの移動はスペイン国鉄のほこる高速鉄道AVE。わずか30分の旅です。チケットは、日本からネットで予約してありました。この記事も書かなくちゃ。バスで2時間かけていく方法も「地球の歩き方」などに乗っていますが、個人的には特急一択だと思います。時間がもったいないですし、とても快適な列車の旅です。セゴビアのAVE駅は街からちょっと遠いけど、特急が着く時間にあわせてバスが駅前で待機しているので、問題ありません。どのバスかわからなかったら、水道橋の写真でも見せて聞いちゃいましょう。

 

ローマ時代の水道橋と、白雪姫城のモデルとなったアルカサルがある古都、セゴビアには16時半くらいに到着しました。石畳の路地が坂道状につづくかわいらしい街です。子豚の丸焼きが名物で、意外とレストランやカフェも多く営業していてひと安心。

 

泊まったホテルは、街の中心部マヨール広場に面したHotel Sercotel Infanta Isabel(ホテル セルコテル インファンタ イサベル)。抜群の立地です。このホテルの注意点は、トイレの内鍵をかけたまましめると、外からあけられなくなってしまうこと。まあホテルの人も慣れたもので、細長いピンですぐに開けてくれますけどね。隣室の客がすごくうるさかったのが残念だったなぁ……。

 

en.hotelinfantaisabel.com

 

フロントのお姉さんに「今夜この辺の店やレストランは何時くらいまでやっているの?」と聞くと、「たぶん閉店は19時か20時くらいかな……」とのこと。ぶらぶら散歩しつつ、見つけたバルに入って、ふたたびの生ハム三昧のメリークリスマスとなりました。

 

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マヨール広場には多くの人が集まっており、にぎやかな夜がふけていきます。みんなものすごい勢いでワイングラスを割ってたのが気になりますが……そういう風習なんでしょうか(笑)?

 

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セゴビアの奇祭・七面鳥レース

 

とうとうクリスマス当日。ホテル前の広場では、午前2時くらいまで若者たちの歓声でにぎやかでしたが、7時ごろに目覚めてみると、それはそれは静か。街中がしん、と静まり返っていました。

 

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▲セゴビア大聖堂・クリスマスの祭壇

 

セゴビアで迎えるクリスマスの朝 

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朝もやのなかを散歩に出かけます。ほとんど人とすれ違いません。もともと、よいっぱりで有名なスペイン人、とくにクリスマス・イヴには深夜まで楽しんで、25日にはお昼前まで寝ていると聞いていたのでそれも納得です。空気は冷たく、細い路地はひっそりとして、これがなんとも心地よい雰囲気。

 

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たまにすれ違うのは、犬をつれた飼い主さんがほとんど。スペインでは犬を飼っている人が本当に多かったです。とくによく見かけたのは中型犬くらいの大きさの猟犬っぽいハウンド系。マドリードやバルセロナなどの都市部ではフレンチブルも多かったですね。うらやましい限りです。

 

セゴビアのアルカサルはドラキュラ城? 白雪姫城? 

 

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ディズニー映画「白雪姫」のモデルになったアルカサルは街の一番奥にあります。クリスマス当日には入れないことはわかっていたので、外見だけ。綺麗ですね……といいたいところですが、残念ながら改修工事の覆いがかかっていたので、そこをうまいこと画面からはずした写真しかありません。まがまがしく加工したらドラキュラ城みたいになった……!

 

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 By Frank K. from Anchorage, Alaska, USA - View of the Alcazar, Segovia, Spain

 

こちらはWikipediaから借りてきた写真。本来はこんなにかわいらしい姿です。

 

ぶらぶらと街の入り口にあるローマ時代の水道橋まで、城壁沿いに戻ります。気球もあがっていました。

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観光客がほぼいない、その街本来の姿が味わえる早朝散歩は旅の醍醐味だと思います。マドリードから30分と十分日帰りができる距離とはいえ、一泊してよかったです。マドリード近郊で日帰りも可能な城壁の街といえばアビラもあって、ちょっと迷ったのですが、アビラにはそれ以外に見るものに乏しいと聞いたので、セゴビアにしました。 

 

「施設に入れないなら街歩きを楽しめばいいじゃない?」

 

もうひとつ、セゴビアへきた理由として、クリスマスであることを考慮しました。いいかえれば、ほとんどの観光施設が営業していない1225日をいかにすごすか?という命題です(おおげさ)。

 

その意味で、水道橋やアルカサルをはじめ、街中の散歩こそが魅力であるセゴビアを選んでよかったな、と思います。クリスマスをヨーロッパのどこですごそう?と迷っている方は、このような視点で行き先をチョイスするといいかもしれません。

 

今回のスペイン旅行で、こうした点からもう一カ所おすすめするなら、崖の上の街・ロンダです。

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崖から見渡すアンダルシアの平野、崖下まで延びる橋桁など、絶景こそが魅力の街ですから。今回の旅行でとても気に入った場所のひとつとなりました。

 

七面鳥レース

話をセゴビアに戻すと、水道橋付近ではなにやら人が忙しく動いており、ステージが設営されています。ついに謎の奇祭・七面鳥レースがはじまるのか! 

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などと興奮することもなく、地元の人はわりとのんびりと用意してました。レース開始まではしばらくかかりそうだったので、朝食がてら近くのカフェに。午前10時ころにはぽつぽつと店が開いていたので、クリスマス当日の朝ごはんもそんなに心配するほどではないと思います。

 

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英語の通じない店でしたが、指差しでチュロスを注文! 揚げたてです。スペインに行ったら絶対に食べてください。プレーン味だけどサクサク。ホットチョコレートにつけて食べるのが本来の流儀みたいですね。大人も子供も美味しそうに食べているのをよく見ました。そしてエスプレッソやアメリカーナに近いコーヒーも美味い。

 

いつの間にやら店の前には人だかりができており、レースの開始が近づいたことをつげています。と、そこへ、いきなりレースの参加者が! もりあがる人垣の前をあっという間に通過……するかと思いきや、キコキコ、やたらとハンドルを動かして怪しい動き。「七面鳥レース」の謎が解けた。

 

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つまりはこういうことです。

 

自転車にチェーンがついていない!

 

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水道橋の脇にある坂道を一気にくだって勢いをつけ、街の中心部へ向かって坂道をのぼる。キコキコで(ほかにどう形容したらいいのかわかりません)。慣性をなるべく殺さないようにして、スピードが落ちてきたら、ハンドルをうまいこと動かしてバランスを取ることでしか進めないんですね〜。もっとも遠くまでたどり着いた人が栄えある優勝を飾るのです。

 

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 ▲後ろから見ると内股でかなりお間抜け

 

一見、バカバカしいだけのお祭りに見えますが、実は、14世紀、レコンキスタ(イベリア半島からイスラム勢力を駆逐しようという国土回復運動 )の時代、敵の矢を受けながらも、瀕死の状態で馬を駆って街の広場へ急報を知らせに走った兵士を偲ぶ哀悼の儀式である」という背景があるかどうかは知らないというか、ぼくが今作りましたスミマセン。由来をググっても全然ヒットしなくて(笑)。現地で聞けばよかったな。

 

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▲むちゃ寒いのに優勝者がシャンペン・セレブレーション。ステージ前からみんな逃げ出す(笑)

 

キリストの生まれた聖なる日におバカレースで街じゅう盛り上がるセゴビア、水道橋のある素敵な街でした。名物の子豚の丸焼きは食べ損なったのが残念。年末にマドリードへ滞在する方、こんなクリスマスの過ごしかたもありですよ?

 

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昼過ぎにマドリードへ向けて帰ります。AVEの駅までは、水道橋の前から普通バスに乗りました。25日でもちゃんと動いていました。

 

マドリードとセゴビアのクリスマス・イブ情報

やはりスーパーやレストランは20時には閉まる店がほとんどでした。でも逆にいえばそれまでに夕食をすませるなり、買い込んでおけばよいので、まったく問題ありません。城壁に囲まれた小さなセゴビアでさえそうなので、マドリードやバルセロナであれば、もっと選択肢は豊富にあるでしょう。

 

セゴビアのおすすめ宿泊地域

駅からバスやタクシーでくると、水道橋から街中へ入るかたちになります。街の一番奥にあるアルカサルまではかなり距離があり、しかも道は石畳で、坂道も多いです。徒歩でいくつもりなら、水道橋~マヨール広場の間にあるホテルにした方が無難でしょう。街の奥の方が静かなので環境はよいのですが、とくにスーツケースがある場合はかなり大変な思いをするでしょうから、素直にタクシーを利用するのがおすすめです。

 

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