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【ラオス観光・後編】世界遺産ルアンパバーンで象使いの資格をとる

ラオスを支配したかつての王朝はラーンサーン王国といい、ランサーンとは「100万の象」を意味します。象はまさにラオスを象徴する生き物なんですね。

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国家資格? 象使い(マフート)の資格を取る

 

ルアンパバーン、あるいはラオス観光において、ある意味で裏メニュー的に有名なのが「象使いの資格を取得できる」ことかもしれません。ただ、一部のブログやサイトでは、「国家資格が取れる」などと記しているところもありますが、実際はそんなことはありません。ただの民間資格というか、それぞれの会社やエレファントキャンプが勝手に発行している観光客向けのなんちゃって資格にすぎません。お遊びです。

 

でも、それで否定するつもりは全然なくて、土産話としてはこれ以上ないくらいの体験だし、もともと動物は大好で、なかでも象にはひときわ思い入れがあったので、資格を取りに行ってきました。

 

  

午前の部 カゴ付き乗象

朝、宿のフロントで猫と遊びながら待っていると、バンが横付けされました。いくつかのホテルをまわって客を乗せると、そこからエレファント・キャンプまでは1時間ちょっと。同行者は5人でした。郊外へ出ると、あっという間に緑豊かな光景が広がります。

 

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到着! いましたいました。やっぱりでかいわ。


いよいよ乗象

じょうぞう、って言葉あるんですかね? まずはカゴがついた象に乗象します。2mほどの高床バンガローからそのまま乗り込む。歩き出すとかなり揺れます。そして思ったよりも高い! 下から見上げるのとはやはり違いますね。5分ほど歩いて、川岸へ。

 

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この象乗り体験はわりとあっさりと終わります。30分くらいかな。トレイナーたちはお互いに話してるのでわりと上に乗っている我々は手持ち無沙汰。バンガローに戻って、今度はエサやり。

 

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キャンプの一角にパイナップルが枝ごと山積みになっているので、引っ張ってきて食べさせてあげます。鼻を器用に動かして、食べてます。か、かわええ……! こうして見ると本当に不思議な生き物ですよね~。まつげが長くて、茶色く深遠な目をしています。頭良さそう。「象は忘れない」というのもあながち嘘ではないのかも、と感じます。

 

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ここで、アメリカ人客が一人、もめていました。彼女は午前コースだけ、つまりこの餌やりで終了だったのですが、一日コースの存在を知らず、ぼくらがそのまま残ることを知って、コース内容について文句を言っていたみたいです。とくに象と一緒に川に入って水遊びをすることができなかったのが心残りのようでした。こういったケースもあるので、申し込むときに必ず内容はチェックしましょう。

象使い(マフート)の講習

いよいよ象使いの資格へ向けて講習が始まります。象語についてマフート(象使いの意)から学びます。まずはお着替えタイムです。紺のトレーニング着に着替えます。貴重品は鍵のかかるロッカーに預けます。大丈夫だとは思いますが、不安な場合は首から下げる防水型の貴重品袋を持参すると良いでしょう。あるいはホテルに金庫があればそちらに預けてくるとか。

 

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▲象語講習。「進め」は「バイバイ!」


実際にやってもらうと、かなり強めに、叫ぶように繰り返します。ま、はっきり言ってわれわれ素人には無理です(笑)。象の方も「なんだこのドシロートは。無視してバナナ食べてよ」と見分けるそうなので。そのあとでラオスの象の扱いや歴史も少し学びます。ちなみに午後のトレーニングコースはアイルランド人からきた2人と一緒に受けました。下ネタばっかり話している連中でした。HPを見ると、ハイシーズンは何十人も参加者がいるようなので、少人数で遊べて学べてラッキーでした。

 

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象をひとりで乗りこなす。……できるのか?

ランチをキャンプ内で食べて、午後からいよいよ実践講習です。まず、いきなり首の後ろに座るように言われます。カゴはありません。そして、ひとりきりです。無理じゃね……?

 

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などと戸惑っている暇もなく、なんとかまたがってみます。馬などと違うのは、かなり前屈みになることです。上の写真は上り坂をのぼっているのでわかりにくいのですが、平地では前傾姿勢で頭の上に両手を着く形になります。これがけっこう疲れるんです。とくに下り坂だと傾斜がきつくなるため、かなりバランスを取るのが大変で怖かったです。

 

と脅してしまいましたが、基本的には両手をついて支えているだけなので、とくに危険なことはありません。ズンズン象が歩き始めると、振動が全身に伝わって、楽しくなってきます。こんな経験ほかではできません。頭をなでたり、ぱんぱん叩いたり。指示を出してみるも、まったく歯牙にかけない象氏。

 

上から目線で。

ラオス象使い資格

 

象の目線から世界を見下ろすのがすごくおもしろいです。「オレの行く手を阻むものはなにもない!」状態なんですよね。枝とか木とか川とか水たまりとか、完全無視。象がその気になれば、通れない場所などないんですから。ま、そのせいで、枝がばしばし顔にあたりますが。

 

あと、ここのトレーナーさんはかなり放任主義みたいで、とくに指示したり着いてくることもないため、象さんズンズン好き勝手に歩いて行くので「どこまでいくんだ……?」とちょっと不安になりました(笑)。たぶん象にとっては毎日通っているルートなんでしょうね。しばらくしたらトレーナーがきてひと安心でした。

 

川で水浴びタイム

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午前中より遠くにある川まで揺られて歩き、ついに水浴び! 象の喜びっぷりが半端ないです。ラオスは雨季に入る手前のこの時期が一年で最も暑いです。しかも、一番強い午後の日差しを受けていたので、本当に水の冷たさが気持ちいいんですよね。象さん。喜びのあまり脱◯してしまって、一瞬川の水が緑に染まります……。でも臭くはないんです、草食なので。魚やバクテリアにとっていい栄養になったことでしょう。

 

 

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▲完全に水没 

 

おもしろいのは、ゾウごとに、完全に水没するのが好きな子や、鼻から水を飛ばすのが好きな子、鳴き声をあげるのが好きな子など、性格が違うんです。ぼくが乗った子は、命令をまったく聞かない性格でした。せっかく習った象語もぜんぜん通じないっていうね。まぁ、わがままな子ほどかわいいって言いますから。

 

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 ▲水をかけろ!という象語もある

象にゆられて河を渡る

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水浴びをたっぷりと楽しんだあとは、象の背に乗って川をわたります。かなり深くて広い川ですが、ものともせずに象ちゃんはジャブジャブと進んで行きます。言うことは聞かないが、頼もしい。

 

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そこでふと、カルタゴを思い出しました。三国志ものの南蛮勢力でも出てきますが、象を戦力として使っていた時代があったんですよね。こんな強大な生き物を初めて目にした敵兵の絶望たるや、想像もできません。みなさんも戦場で象にあったら逃げることをおすすめします。あとレゴラス、てめーは許さん。

 

対岸からは山へわけ入り、森林をぬけてキャンプへと戻ります。森のなかを進むのは水辺とはまた違ったおもしろさがあります。あいかわらず枝がバシバシ顔にあたるけど。キャンプに着いてから、好きなだけ象にエサをあげて、一日のコースは終了。終わる頃には乗せてくれた象に本当に愛着がわいていました。ありがとうよー。

 

象使いへ華麗にジョブチェンジ!

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街へ戻ってから、見事! 象使いの資格証を獲得です。これでいつ会社をクビになっても大丈夫だわ〜。ま、冒頭でも述べた通り、なんちゃって資格ですけどね。国家資格ではありません。トレーニングといってもただ遊ぶだけですし、そもそもキャンプごとに発行する資格が違うんですから(笑)。とはいえ、旅の思い出の記念品としてはこれ以上のものはありません。あ、ここで注意ですが、名前のスペルが一カ所間違っていたので作り直してもらいました。きちんとチェックしましょう。

まとめ

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タイやミャンマーでもエレファントキャンプに行ったことはありますが、これほど自由にのびのびと、長時間、象と遊べる場所はほかには経験したことがありません。ミャンマーのキャンプはかなりエコツーリズムを意識しており、それはそれで学べるところや感心する点が多かったのですが、純粋に象とのふれあいを楽しみたいのなら、こちらへくることをおすすめします。もちろんルアンパバーン自体、素敵な街ですし。

 

 

エレファント・ツアーに申し込む際の注意点

  

ネットにせよ現地にせよ、申し込む際には、以下の点をしっかりとチェックしてください。

 

  • 料金
  • 時間
  • コース内容
  • 食事つき? なし?
  • 集合場所は? ピックアップ?

 

わたし自身は、こちらの「Veltra」という現地ツアー専門サービスに日本から申し込んでいきました。

 

 

ルアンパバーンにつけば、街中にたくさん現地の旅行代理店が軒を連ねているのですが、どのショップが信頼できるのかは、よくわからないですからね。

 

もちろん英語に自信があってプランの内容を確認できる方なら、現地での申し込みでもまったく問題ないですし、料金も幾分安くなるのではないかと思います。

 

 

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ただとにかく、プランの内容等はしっかりと確認した方が良いです。その点、このようにネットで事前に日程まで確認できるVeltraのオンライン申し込みは安心だな、と思いました。

 

象使いトレーニングを受ける際の注意点

服装について

写真を見ればわかると思いますが、ずぶ濡れになります。濡れる、というレベルではなく象と一緒に完全に水没するので、下に水着を着ていきましょう。もしくは下着の替えを持っていく。

 

ラオスの天候・天気と日射病

ぼくが行ったのはゴールデンウィーク、5月の頭です。本文にも書いたとおり、一年で一番暑く、雨は一度しか降りませんでした。日差しは大変強いです。とくに、象にまたがっていると、首の後ろが直射日光を受けます。帽子を持って行くことを強く、強くおすすめします。日焼け止めも必須です。 

カメラについて

ぼくはカメラはなく、iPhoneだけ持って行きました。午前中の象ライドでは自分でも上から撮影できますが、トレーニングコースが始まったら、ほぼあきらめた方がよいでしょう。そんな余裕はありません。それに水没するわけですからね。

かわりに、マフートに預けておけば、めっちゃ撮ってくれます。スマホの扱いなんか慣れたものでパシャパシャやってくれます。ただしロックがかかると、いちいち手渡しで解除しなければいけないので、事前にロックは外しておきましょう。また万が一のため、データ通信は必ずオフに。心配ならSIMカードを抜いちゃってもいいかも。

 

危険性について

通常であれば問題はないと思います。象は大変おとなしく、知能も高い動物です。問題が起こるとすれば、虐待や過剰な労働をさせられているようなケースで、ぼくが見た限り、人間を乗せて川で水浴びをするだけの毎日を過ごしている象たちは、大変その日常に満足しているように見えました。ただ、やはり動物ですから、100%安心とはいえません。

 

べつにゾウが暴れなくても、2m以上の高さに座っているので、落下の危険性はあります。いくつかの国でゾウに乗ったことはあるのですが、首の後ろにじかに座れたのはラオスだけです。しかもそのままガンガン川縁や山の中を歩き回るので、怖いと言えば怖いですが、それだけの醍醐味はありますよ。ほかでは絶対にできない体験です。あくまで自己責任ですが、一般的な体力のある人なら問題ないと思います。

 

あ、みなさんが日本で野良象の扱いに困ったときには飛んで行きますから、ひとことご相談ください。

 

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