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2019年版ANAマイルおすすめの使い方と一番お得な特典交換先! マイルの価値を高めるおすすめの使い道を紹介

ANAマイルおすすめの使い方

ANAマイルをいかに使うかは、どうやって貯めるかと変わらないくらい、重要な問題です。というのは、マイルの価値は使い方によって変わってしまうからなんです。この記事では、ANAマイルの交換先を調べて、1マイルあたりもっとも価値のある特典と、おすすめのANAマイルの使い方を明らかにします。

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こんにちは、トートです。せっかく貯めたマイルを損しないためにも、ぜひ読んでみてください

目次

1ANAマイルの価値は何円? お得な交換先はそれで決まる

「1マイルの価値は、はたして何円なのか?」みなさんはどう思われますか?これはなかなか答えるのが難しい問題で、さまざまな説や考え方があるのですが、一般的には1.5〜2円として扱われることが多いです。

そして、この1マイルがもつ価値を「マイル価値」や「マイル単価」と呼びます。マイル価値が高ければ高いほど、マイレージを有効活用していると言えます。

なぜこのようにマイルの価値が一定ではないかといえば、使い方、交換する特典によって、まるっきりマイルの価値が変わってしまうからなんですね。

ANAマイレージクラブ特典交換先

公式サイト:ANAマイレージクラブ

ANAマイレージクラブには、このように様々な特典がラインアップされています。しかし、これらの特典がすべて同じ金銭的価値があるわけではありません。

1万ANAマイルで1万円のものと交換すると、マイル価値は1円です。しかし同じ1万ANAマイルで5万円の特典と交換できればマイル価値は5円となり、5倍もお得にANAマイルを活用できたことになります。

1マイルの価値

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実際に、この記事で検証した結果、もっとも効率の悪いANAマイルの使い方と、もっとも効率のよい使い方では、実に32倍もの違いがあることがわかりました

自分で調べておいてなんですが、ここまでの違いがあるとは思わなかったですね。ほかの特典と交換するよりも断然お得な使い方がわかる記事となっていますので、ぜひ読んで見てください。

ANAマイルの貯め方

「使うにしても、そんなに何万マイルも持ってないけど」という方もおいでかと思いますが、ANAマイルは、おそらく日本人にとっては一番貯めやすいマイレージプログラムです。

ANAマイル残高

わたしの今の保有ANAマイル数は、家族分あわせて約75万マイルです。毎年コンスタントに20〜40万マイルを貯めることができています(その結果、世界遺産120箇所ほど巡ったりしています)。

マイルの使い方だけでなく、貯め方も知りたい!という方はこちらの記事も読んでみてください。

ANAマイルの貯め方①100万マイルを貯めて48ヶ国を旅した方法

ANAマイルおすすめの使い方:1マイルから交換できる特典

さていよいよ交換先です。1マイルから交換できる特典から見ていきますが、最初にお断りしておくと、あまり小さな単位でANAマイルを使うことは原則としておすすめできません。交換レートがよくないんですよね。また、条件がいろいろと決まっていたりします。

ANAマイレージモール・クーポンはお得感ゼロで交換する価値なし

ANAマイレージモールの各種オンラインショップで使えるクーポンの類は、色々と用意されています。メガネショップのZoffやディノス、グンゼ、ル・クルーゼなどなど……交換レートはいずれも一倍、つまり1,000ANAマイル=1,000円分のクーポンです。

ANAマイル価値としては1円となります。電子クーポンとしては標準的なマイル価値なのですが、落とし穴があります。

ANAマイレージモールクーポン

クーポンを使う場合、小さく書いてありますが、「XXXX円以上の会計でないと使えない」などの制約があるんです。これはめちゃくちゃ不便な規約だと思います。ANAマイルは、1マイル=1円で電子マネーなどに交換もできるので、わざわざこのような制約つきのクーポンにする価値はありません。気をつけてくださいね。

2018年11月よりA-STYLEで1マイルから直接購入可能に

ANAが運営するショッピングサイト「ANAショッピング A-STYLE」では、2018年11月から1マイル=1円として、直接品物を購入できることになりました。マイルを交換する必要はありません。

A-STYLEのメリットとしては、

  •  ANAカードを保有していると、割引が適用される
  • 買い物をするとマイルが貯まる

などが挙げられる……と思ったのですが、早速、実際に購入手続きを進めてみたところ、ANAマイルで決済した場合はどちらも適用になりませんでした。残念。したがって、A-STYLEで買い物する場合には、マイル価値は常に1ANAマイル=1円となります。

交換レート マイル価値
ANAショッピング A-STYLE 1マイル=1円 1.0

ANAマイルおすすめの使い方:ANA Skyコインは緊急時に役立つ交換先

ANA SKYコイン

公式サイト:ANA Skyコイン

ANA SKYコインとは、国内・国際線を問わず航空券購入や、ANA経由の旅行ツアー、レンタカー手配等の支払いにつかえる、ANAグループ専用の電子マネーのようなものです。利用単位は10コイン=10円から。

ANA SKYコインも1円から交換することができます。とはいっても、一度に多く交換すればするほど交換レートが良くなるので、やはり小さな額を交換するのはおすすめできません。

しかしANASKYコインには、マイルの有効期限を伸ばすという優れた機能があります。ANAマイルを交換しようというとき、多くの方が、保有しているマイルの有効期限がせまってきて「さてどうしよう」となっている場合が多いかと思います。そんなときおすすめなのがANA SKYコインなんです。

ANAマイルからSKYコインへの交換レートはステータス次第で変わる

ANAマイルからの交換レートが一律ではないため、ステータスによってお得度とマイル価値が変わってきます。一度にたくさんのANAマイルを交換した方がお得ですし、また、ANAの会員ステータスによっても交換レートは変化します。

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1万マイル未満を交換するのと、5万マイル以上を交換するのでは、最高で以下のような差が生じます。

Skyコイン 交換レート マイル価値
1万マイル未満 1マイル=1コイン 1.0
5万マイル以上 1マイル=1.7コイン 1.7

マイル価値1.7円というのは、そんなに悪くはないです。ただ、1.7倍という最高レートになるのは、いわゆる上級会員と呼ばれるANAブロンズサービスメンバー以上なので、あまり現実的とは言えません。

SFCカードやANAゴールドカードをお持ちの方は多いでしょうから、そちらを参考にされるとよいでしょう。その場合、最高のマイル単価は1.6円となります。

また、そのSFC資格を得るために行われる通称「SFC修行」というものがあるんですが、これを獲得する際にもANA SKYコインは使い勝手が良いです。わたしもこれを利用して、ほぼ無料でANA上級会員資格を得ることができました。詳しくは次の記事に。

お得に海外旅行!格安ビジネスクラスでANA上級会員SFCになる方法

ANA SKYコインは有効期限がせまっているときにおすすめの使い方

こうした点を考えると、やはり有効期限切れのANAマイルを逃す先としては、最適なのがSKYコインかと思います。とくに1.5倍以上の交換レートを利用できる場合は、有効な手段です。SKYコインにすれば、そこからさらに有効期限を一年間延長することができます。

ANAマイルとJALマイルの有効期限を伸ばす方法については、次の記事で解説しています。

ANA/JALマイルの有効期限を延ばす方法ANAマイルとJALマイルの有効期限を延長/無期限にする10の方法

ANAマイルおすすめの使い方:1万マイルから交換できるディナー券特典

続いて、10,000マイルから交換できる特典を見ていきましょう。ANAマイルの交換特典は、とくにJALと比べた場合、いろんな意味で独自性があって、バラエティに富んでいるのが良いところだなと思います。

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……まぁ、それがANAマイルの使い方としてお得かどうかは、また別の話ではあるのですが(笑)。

ちなみにJALマイルのお得な使い方・交換方法については以下の記事をどうぞ。

JALマイルおすすめの使い方とお得な交換先!一番価値のある特典は?

人気のペニンシュラ東京のランチ/ディナー券(1万ANAマイル)

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1万ANAマイルから交換できるホテルやレストランでの食事券です。いくつか交換先はあるのですが、ここではペニンシュラ東京のランチ・ディナー券を見てみます。昼でも夜でも使えるというのがおもしろいですね。一般にディナーの方が格式が高い(お値段も)とされることが多いですが。

こちらや、シャングリ・ラホテルのお食事券はとても好評で、ANA側の想定を超えて月に100組ほどの方が利用されているそうです。ではそのお得度はいかほどでしょう?

このディナー券ではペニンシュラの「ロビー」で食事をいただくことができます(公式サイト)。お食事券は一組二名で利用できます。

明確に何コースと名前が出ている訳ではないのですが、サンプルメニューから推測するに、プリフィックスディナー相当かと思われます。税込み3,900円、サービス料15%とあわせると、2名分で9,000円。

ANAマイル 価格 マイル価値
ペニンシュラ東京のディナー券 10,000 9,000 0.9

あまり有効な使い方とはいえません。1マイル=1円の最低価値を下回ってしまいました。ただまあ、ホテルでの食事はそれ自体価値のある体験ではあるので、1万マイルの有効期限が迫っているというようなときには、悪くないかもしれません。

ANA特典お食事券の最高峰 ジョエル・ロブション(6万ANAマイル)

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食事券としては、ジョエル・ロブションのコースディナー2名分が6万マイルで最高額となります。恵比寿ガーデンプレイスの奥にあるレストランですね(公式サイト)。

こちらもどのコースと明記はされていませんが、前菜1品メイン2品というプリフィクスコースということから、こちらに近いのではないかと推測します。

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ANAマイル 価格 マイル価値
ジョエル・ロブションのコース 60,000 68,768 1.15

これもマイル単価としては低いですが、めったにできない経験であることは間違いありません。その価値があると判断するかどうかは、その人次第かと思います。

ANAマイルおすすめの使い方:2万マイルから交換できるホテル宿泊プラン

20,000マイレージからは、ホテル宿泊券との交換が可能になります。必要マイル数が最も少ないホテルと、最も多いホテルのプランを比較してみます。ただ、みなさんご存知のとおり、ホテルの場合、宿泊するシーズンや曜日によっていちじるしく価格が変動するため、参考程度に見ていただくのがよいと思います。

最低マイル数の宿泊特典プラン オークラガーデンホテル上海(2万マイル)

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オークラガーデンホテル上海のデラックスダブルルームシティビューです(公式サイト)。2万マイルの宿泊プランとしては、他にヒルトンやプリンスホテルなどがあります。

ANAマイル 価格 マイル価値
オークラガーデンホテル上海 20,000 26,000 1.3

マイル価値としてはいまひとつな1.3円となりました。このホテルに限らず、ホテル特典は宿泊費の高騰する時期に使った方がお得ですね。

最高マイル数の宿泊特典プラン ペニンシュラ東京エグゼクティブスイート(10万マイル)

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宿泊プランの最高峰は、100,000ANAマイルです。他にリッツカールトンやKIZASHIなどのスイートルームがあります。今回はペニンシュラ東京のエグゼクティスイートを例に見てみましょう。ちなみに軽食以外はついていません。

必要ANAマイル 価格 マイル価値
ペニンシュラ東京 100,000 149,040 1.49

さすがに、これまででもっとも高いマイル単価となり、なんとかマイル価値の下限と言われる1.5円に近づいてきました。

なお高級ホテルにお得に泊まるならSPGアメックスの無料特典などがおすすめです。

SPGアメックス/Amexで9万円のホテルに無料宿泊!特典とメリットを解説

ANAマイルの使い方:2万マイルまではおすすめな電子マネー特典への交換

ANAマイルは、ストレートに楽天ポイントやTポイントなどの電子マネーに交換できます。逆に言えば、市販品をマイルで手に入れる意味はほとんどありません。ANAマイレージクラブでしか手に入らない限定商品を除けば、たいていの場合、ANAマイルをいったん各種電子マネーに交換してから買った方がお得なんですね。

対象の各種ポイント交換先はこちら。

ANA交換先ポイント

中でも、現金同様に使えるという意味で汎用性が高いのは次のポイントでしょうか。

  • 楽天ポイント
  • nanacoポイント
  • Tポイント
  • iD
  • Edy

 

また、To me Card Pasmo=ソラチカカードのメトロポイントへも交換できます。ソラチカカードといえば、ANAマイルを貯める最重要クレジットカーです。いわゆるソラチカルートですね。それを逆流させることで、ANAマイルの有効期限切れも防ぐことも可能です。それぞれ、詳しくは次の記事で解説しています。

30万ANAマイルの貯め方③ 「ソラチカ」全解説と最適交換ルート ANA/JALマイルの有効期限を延ばす方法ANAマイルとJALマイルの有効期限を延長/無期限にする10の方法

3口目から交換レートが変化する点には注意が必要

ただし、注意していただきたいのは、電子マネーへの交換レートは変動するということなんです。各種電子マネーへの交換は、10,000ANAマイルを1口として行ないます。

同一年度内(4月1日〜翌年3月31日)に20,000ANAマイル(2口)までは、1マイル=1円の交換レートです。しかしそれを超えた3口目からは、ほとんどの電子マネーで、交換レートが半減してしまうんです。

交換レート マイル価値
20,000マイル(2口)まで 1マイル=1円 1.0
3口目以降 1マイル=0.5円 0.5

とくにややこしいのが、仮に別々の電子マネーへの交換であったとしても、年度内に合算して20,000マイルを超えると、その時点でレートが落ちてしまいます。

  • Tポイント・・・10,000ANAマイルを交換
  • 楽天ポイント・・・10,000ANAマイルを交換

このような場合も、3口目をnanacoポイントに交換すると、5,000nanacoポイントにしかなりません。これでは大損なので、気をつけてください。その点、ANA SKYコインはこのような制限がないのは良いですね。

上級会員だけがマイルを交換できるプレミアムメンバー限定ANAセレクション

ANAプレミアムメンバーセレクション

ANAセレクションは、ANAが選んだ各種アイテムとマイルを交換できるものなんですが、その中で、ANAプレミアムメンバー、いわゆる上級会員だけを対象とした交換先があります。利用できるのは次の上級会員資格を持つ方と、SFCカード所有者のみです(公式サイト)。

  • ダイヤモンド会員メンバー
  • プラチナ会員メンバー
  • ブロンズ会員メンバー
  • SFC(Super Flyers Card)保有者

一度発行してしまえば一生上級会員資格が持てるSFCについては、次の記事に詳しいです。

ANA上級会員プラチナ特典・SFCとは?取得条件とメリットを比較

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プレミアムメンバー向けのサービスとあって、内容・マイル価値ともに期待してしまいますが、果たして……!?

銀座鮨からく ANAワインとお鮨のマリアージュ体験

そんなAMCプレミアムメンバー限定ANAセレクションで面白いなと思ったのがこちら。なかなか珍しい特典です。銀座でお鮨とワインのコースをいただき、さらに後日、シャンパンが送られてくるという内容になっています。ANAとしても、特設ページを設けるなどかなりプッシュしています(公式サイト)。

このコースの内容は、以下の通りです。

  • 鮨「からく」での料理2品、お鮨12貫と7種類のワインのANAオリジナルコース
  • シャンパーニュ アンリオ ブリュット スーヴェラン(ハーフ)とグラス2脚

お店は銀座鮨からくさん(公式サイト:鮨からく)。お鮨とワインというのはわりと珍しい感じですが、「現在ではほとんどのお客様が、江戸前鮨とワインのマリアージュを愉しんでいらっしゃいます」とのこと。

ANAオリジナルコースとあるので価格ははっきりとは分からないのですが、お店のメニューを見ると、一番高い22,000円(税込23,760円)の「ワインと江戸前鮨のペアリングコース」くらいかなと思います。

銀座で7種類のグラスワイン込みのお値段としては、2万円台前半というのはむしろお安いくらいかなと思います。

シャンパーニュ アンリオ ブリュット スーヴェラン

200年続くシャンパン作りの名家アンリオ家のブリュット スーヴェランのハーフボトルと、グラスのセットをもらえます。グラスがどこのものか記載がないのでなんとも言えないのですが、同じようなセットがありました。

こちらのセットはフルボトルで税込 9,412 円とあります。ANA特典の方はハーフボトルなので、その価格差を考えると、だいたい3,000円引きで6,500円といったところかなと思います。お鮨の代金と合計すると、23,760+6,500=30,260円ですから、マイル価値は0.86円です。

ANAマイル 価格 マイル価値
銀座「鮨からく」とシャンパン 35,000 30,260 0.86

ANAマイル価値としては、0.86円です。これまた残念な値となってしまいました。ANA特別コースとあるので、通常よりも良いメニューだとしても、マイル価値としては1円を超えることはなさそうです。

ただまぁ、マイルでこうした体験をできるのはおもしろい試みではあるので、とくにワインやシャンパンがお好きな方は、利用しても良いかもしれません。ただし、あくまでもANAマイルが潤沢にあまっている場合に限りますね。

ANAマイルおすすめの使い方…? 車を買う!(100万マイルまで利用可能)

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この特典は果たして実際に利用する人がいるのでしょうか?(笑) なんと、ANAマイルでメルセデス・ベンツを買うことができます。とはいっても、車両一台につき100万マイル=100万円までの上限があります。

ANAマイル 価格 マイル価値
メルセデス・ベンツ 1,000,000 1,000,000 1.0

最高額の特典でありながら、マイル価値は1円とかなりがっかりなんです。スーパー出張族で、うなるほどマイレージが貯まっている人にはいいのかもしれません。

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結局、ここまでANAマイル価値が2円に達することなく、一通り見てしまいました。しかし本番はこれからです。特典航空券だと桁違いのマイル価値を生むことができます

ANAマイルおすすめの使い方:ANA国内線特典航空券と交換

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やはりマイルの使い方として、特典航空券との交換以上のものはありません。まずは国内線から。ホテルと同様、こちらもシーズンや曜日によって価格の上下動が激しいので、とりあえずの目安と考えてください。東京を起点として、沖縄までの便を例にして考えてみましょう。

ANAはシーズン制を採用しているので、ロー・レギュラー・ハイと3つのシーズンを見ていきます。

ANA国内線特典航空券と交換:ローシーズン

ローシーズンは一番安い時期ですから、沖縄と言えども、片道約9,000円、往復で約18,000円で東京から往復できます。正規に購入できる価格としてはもっとも安いと言えるでしょう。

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ローシーズンの東京-沖縄往復に必要なマイルは14,000マイル。したがって、マイル価値は1.28円となります。

かなり安いですね。ただ、1万円以下というのはかなり極端な例で、ローシーズンでもあまり席数はありません。それに、使いづらい時間帯の便が多いです。だからこそ安い訳ですが。

ANA国内線特典航空券と交換:レギュラーシーズン

レギュラーシーズンだと安くても片道1.5万円、往復3万円程度はかかります。それを元に計算してみます。マイルは1.8万マイル必要なので、マイル価値は1.66円です。

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ここでようやく1.5円を超えました。ANAマイルの使い方として、少なくともこのラインをキープしたいです。

ANA国内線特典航空券と交換:ハイシーズン

ANAの国内線特典はブラックアウト期間があるので、夏休みど真ん中にあたる8/11〜8/13の間はマイル特典航空券は使えません。

8/14から20日までの一週間を見ると、安くても片道25,000円、往復で約5万円はかかります。ハイシーズンの必要マイル数は21,000。この場合のマイル価値を計算してみると、マイル価値は2.38円です。

ANAマイルの使い方として国内線特典航空券はベースとなるマイル価値

国内線特典航空券としてのマイル単価をひとつの表にまとめてみます。

ANA国内線特典航空券 羽田-那覇
シーズン ANAマイル 価格 マイル価値
ローシーズン 14,000 18,000 1.28
レギュラーシーズン 18,000 30,000 1.66
ハイシーズン 21,000 50,000 2.38

こうして見ると、国内線特典航空券に交換するケースでは、1マイル=1.5〜2円という説がおおむね正しいことがわかります。ハイシーズンは必要マイルこそ増えますが、マイル価値はダントツで高いので、やはりこの中では一番お得な使い方と言えます。

ANAマイルの価値を爆発的に高めるANA特典航空券の裏技

実は、ANA特典航空券の裏技的使い方を発揮すると、爆発的にマイル価値を高めることができます。何が裏技かというと、国際線特典と組み合わせてしまうんです。ただし、あくまでも国内旅行メインです。たとえば、

ソウルを含む国際線特典ではありますが、基本的には日本国内をメインとした周遊航空券です。5本のフライトで、4都市を訪れることができます。

  1. 羽田
  2. 那覇 1泊
  3. ソウル 4泊
  4. 札幌 4泊
  5. 稚内 1泊
  6. 羽田

これだけの旅程で必要マイル数はわずか15,000ANAマイル。レギュラーシーズン・ハイシーズンの国内線特典よりも必要マイルが減っています。

なお、この航空券とまったく同じルートを有償チケットで買うと、183,244円です。つまりマイル価値は圧巻の12.21円

ANAマイル 価格 マイル価値
裏技的ANAマイルの使い方 15,000 183,244 12.21

マイル価値が10円を超えるのは通常、国際線特典のビジネスクラスやファーストクラスに限られています。それが国内で、しかもわずか15,000ANAマイル程度で実現できるのはまさに裏技と呼ぶにふさわしいと思います。詳しくは次の記事で解説しています。

ANA国内線特典航空券予約2019年版 ANA国内線特典航空券 予約の取り方とお得な裏技まとめ!取れない時こそ役立つ特典チケットの予約方法

ANAマイルおすすめの使い方:国際線特典航空券と交換

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いよいよ、国際線特典航空券との交換です。この用途でANAマイルを使うことこそ、陸マイラーの醍醐味といえるでしょう。シーズンだけでなく、エコノミー/ビジネス/ファーストというクラスの違いも考慮するため、大幅にマイル価値が変動します。

ローシーズンのANA国際線特典航空券と交換

ANAが就航している路線でもっとも長距離のフライトは、ロンドン直行便になります。ローシーズンにあたる4月の価格を調べてみました。

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ローシーズン
ANAマイル 価格 マイル価値
国際線エコノミークラス 45,000 152,690 3.39
国際線ビジネスクラス 80,000 421,610 5.27
国際線ファーストクラス 165,000 2,664,470 16.14

やはり、国際線特典航空券は今までとは桁違いのマイル単価をたたき出していますね。もっとも非効率な時期であるローシーズンであっても、マイル単価は3円以上です。また、さすがはファーストクラス。マイル単価16.14円と、一気に跳ね上がりました。文字通り桁違いです。マイレージを使うなら、ファーストクラスの利用がもっともお得であるといわれる所以です。

レギュラーシーズンのANA国際線特典航空券と交換

次にレギュラーシーズンの特典航空券利用を見てみます。これも日本-ロンドン直行往復便で計算しています。ファーストクラスは、実はローシーズンと値段が変わりません。

今回の調査では、ハイシーズンでも同じ価格でした。それだけファーストクラスは別格扱いで、高値安定しているということになります。基本的に割引販売は行われません。

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レギュラーシーズン
ANAマイル 価格 マイル価値
国際線エコノミークラス 55,000 227,690 4.13
国際線ビジネスクラス 90,000 657,470 7.3
国際線ファーストクラス 165,000 2,664,470 16.1

レギュラーシーズンでも非常にマイル価値は高いです。これを見ると、マイル価値2円以下の特典と交換することがいかにもったいないかがお判りいただけるかと思います。なおファーストクラスは必要マイル数がローシーズンと変わりません。

ハイシーズンのANA国際線特典航空券と交換

ハイシーズン、日付はゴールデンウィークまっただ中で調べてみました。

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ハイシーズン
ANAマイル 価格 マイル価値
国際線エコノミークラス 60,000 316,190 5.26
国際線ビジネスクラス 95,000 657,470 6.92
国際線ファーストクラス 180,000 2,664,470 14.8

ハイシーズンだと、エコノミークラスでさえ5円以上のマイル価値になります。逆に、意外なところではファーストクラスのマイル価値はレギュラーシーズン/ローシーズンよりも下がっています。これは必要マイル数が増加したためです。

ANAマイルのおすすめの使い方・交換先は国際線特典航空券で決まり

ANA国際線特典航空券に交換した際の、マイル価値を表にまとめました。

エコノミークラス ビジネスクラス ファーストクラス
ローシーズン 3.39円 5.27円 16.14円
レギュラーシーズン 4.13円 7.3円 16.14円
ハイシーズン 5.26円 6.92円 14.8円

他の交換特典とは桁が違うお得度ですね。ハイシーズンの国内線特典でもマイル価値は2円台でしたから、ANAマイルのもっともお得な交換先は、国際線での特典航空券利用で間違いがありません。

また、単にANAマイルをもっとも有効に利用できるというだけでなく、体験としてもビジネスクラス/ファーストクラスの価値は大きいです。長時間のフライトになればなるほど飛行機に乗るのは憂鬱になりがちですが、それを旅行のハイライトにも変えてくれるのがビジネスクラスやファーストクラスなんですね。

ビジネスクラスのサービスは何が違う?ANAスタッガードシート搭乗記 エミレーツ・ファーストクラス搭乗記エミレーツファーストクラス搭乗記 A380と777の違い・機内食とシャワー 【JALファーストクラス搭乗記】成田-ニューヨーク-羽田の食事とサービス

追記:ビジネスクラス世界一周特典航空券を発券!

2019年、ビジネスクラスでいく世界一周店航空券を発券しました! マイル単価は7円以上で、なんといってもロマンがあります! ANAマイルの使い方としては、とーってもおすすめしたい交換先のひとつです。詳しくは次の記事をどうぞ。

ANAマイル世界一周予約ルール【ANAマイル世界一周特典航空券】予約・発券ルール完全解説!必要マイルとルート、ビジネスとファーストも比較 ANA世界一周特典航空券の旅【ANAマイル世界一周特典航空券】発券報告!マチュピチュ/ウユニ/ガラパゴス等南米旅行がお得に!ANAマイルお勧めの使い方

アップグレード特典はマイル価値は高くてもおすすめできない交換先

もうひとつ、国際線特典でアップグレード特典というものがあります。これは有償航空券のクラスをアップグレードできるというもの。

  • エコノミークラス→プレミアムエコノミー
  • エコノミークラス→ビジネスクラス
  • ビジネスクラス→ファーストクラス
  • エコノミークラス→ファーストクラス(不可)

4番目のエコノミークラスからファーストクラスだけはアップグレードできません。ビジネスクラスを飛びこすことは認められないんですね。

マイル価値は非常に高いです。価格はニューヨーク路線のそれぞれのクラスの差額を採用しました。

アップグレード特典
ANAマイル 価格 マイル価値
エコノミークラス→ビジネスクラス 56,000 314,540 5.6
ビジネスクラス→ファーストクラス 45,000 560,040 12.4

とくに560,040円分もの差額を45,000マイルで埋めることができるファーストクラスへのアップグレードは非常にマイル価値が高いです。……が、落とし穴があります。

アップグレードをするには、元となるクラスの有償のチケットが必要なんです。そのなかでもアップグレードが可能な予約クラスは限定されており、非常に高額のチケットになっています。いわゆる「早割り」系の安いチケットではアップグレードできないことがほとんど。

アップグレード可能なニューヨーク往復の有償チケットとなれば、エコノミークラスでは20〜40万円、40〜80万円かかってしまうこともざらにあります。

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エコノミークラスならまだしも、ビジネスクラスチケットを有償で買う方はめったにいないでしょうから、残念ながらほとんど使い道がないのがアップグレード特典なんですね

それならば最初から素直にマイルで特典航空券を発券した方が良いでしょう。もちろん会社の出張等でアップグレード可能なチケットをお持ちの場合には、十分選択肢になりえます。

まとめ ANAマイルおすすめの使い方-最も価値のあるお得な特典と交換先

こうして、ANAマイルあたりの価値という視点から、お得な特典を明らかにしてきました。改めて一つの表にまとめて、オススメ度を★で表しました。

ANAマイルの使い方 マイル価値 おすすめ度
電子マネー3口目以降 0.5
銀座鮨からく 0.9
ペニンシュラ東京お食事券 0.9
BOSSオーダーメイドスーツ 0.9
ANAスカイコイン(1万マイル未満) 1.0
メルセデスベンツ 1.0
電子マネー2口目まで 1.0
ANA A-STYLE 1.0
ジョエル・ロブションお食事券 1.2
国内線ローシーズン 1.3
オークラガーデンホテル上海 1.3
ペニンシュラ東京 1.5
ANAスカイコイン(3万マイル) 1.5 ★★
国内線レギュラーシーズン 1.7 ★★
ANAスカイコイン(5万マイル以上) 1.7 ★★★
国内線ハイシーズン 2.4 ★★
国際線特典エコノミークラス 4.1 ★★★
国際線アップグレード・ビジネスクラス 5.6 (★★★)
国際線特典ビジネスクラス 7.3 ★★★★
裏技的ANA特典航空券 12.2 ★★★★★
国際線アップグレード・ファーストクラス 12.4 (★★★★)
国際線特典ファーストクラス 16.1 ★★★★★

国際線特典航空券ファーストクラスと、国内線と国際線を組みわせた裏技的特典航空券が圧倒的にマイル価値が高いことがわかりますね。アップグレード特典に関しては、お得であることはたしかなのですが、やはり高価な有償チケットが必要なのでかっこ付きにしました。

もっともマイル価値が低い場合は0.5円、高い場合には16.1円です。つまり、

16.1÷0.5=32.2

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同じ1マイルでも、使い方次第で32倍もお得に使えるケースがあるということを明らかにできました。

大事なことは、貯めるとき、また特典と交換するときに、「取得するマイル単価はいくらなのか」「交換するときのマイル価値はいくらなのか」をしっかりと把握することです。海外旅行や世界遺産巡りが好きな皆さんは、可能な限り、国際航空券、とくにビジネスやファーストクラスでマイルを利用するようにしましょう。

ただ、現実的に考えると、ファーストクラスの場合は必要マイル数も格段に多いため、通常の旅行であれば、ビジネスクラスの利用が最良の使い道であろうと個人的に思います。定年祝いやハネムーンなどの特別なイベントの際にファーストクラスに乗るのもいいですけどね。人生で何度かそういう機会があっても良いでしょう。

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ちなみに、各シーズンで共通して2,664,470円という恐ろしい価格設定だったファーストクラスですが、これを購入してもらえるANAマイルは、わずか18,642マイルにすぎません。皮肉というかなんというか、普段お伝えしているANAマイルの貯め方の1ヶ月分、18,000マイルとほぼ同額なんですね。

あらためて大量ANAマイル獲得法の破壊力がおわかりいただけるかと思います。ANAマイルの貯め方、そして使い方。色んな記事がありますので、ぜひ参考にしていただければ嬉しいです。トートでした!

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